ヲタクでいるということ


するかしないか本当に迷った話だけど、することにした。ヲタクでいることは複雑な気持ちになることも多いってこと。




実は、この間の金曜日K-CONに行ってきました。単コン以外に行くつもりは毛頭なかったんだけど、わたしも20代前半だし若いうちに一回経験してどんなものか知っておくのもアリだなって思って。あとなんせATEEZは初来日。この機会を逃すわけにはいかない。純粋にそう思った。




結論からいうと、



生のATEEZを見て思っていたような感動を得られなかった自分に絶望した。全部なかったことにしたいとすら思ってしまった。どうしてだろう。




ステージだって1番最初を華々しく飾ってくれた。HALA HALAに始まり、Pirate King、Say My Nameの縮小版を披露してくれた。やはりわたしは海賊王が1番好きなんだなと改めて感じた瞬間だった。その後、先輩の名曲をカバーするところでは、I NEED Uをやってくれて。形としては期待していたものを超えてくれていたはずなのに、どこかすっきりしなかったのを覚えている。




彼らをとりまくスタッフやファン、マスターを多く目にした。マスターが約束を守るわけもないし、好き放題やる人もいるよな。好きなものを目の前にした人間が気持ちを抑えらなくなるとどうなるのか直で見ると何気に恐ろしい。あ〜なんで自分をもっと抑えられないのかなあって思う。嫌な思いを直接させられたわけでは決してないんだけどね。この人たちはヲタクで、わたしだって行動は違えど同じヲタクなんだなって思うと、なんとも言えない気持ちになった。




最初の方しかあたりが入っていないハイタッチ券入りという名目のガチャだって最初の2割以外は缶バッジしか出ないのではないかと状況を見ていて思った。まあ、中小はこうするしかないんだろうなと思ったよ。じゃあなぜペンライトを売らなかった?日本にいるATINYの気持ちをKQのスタッフは考えてみたのか?




わたしはATEEZを紛れもなく尊いものと思いたかったのに、K-CONに行ったことで、彼らを金を稼ぎに来た現実の存在として認識してしまったんだ。今まで行った他のアイドルのイベントでこんな気持ちになったことなかったのに。まあ、そもそもわたしは韓国関連の現場には回数的に慣れていない。それもあるのかな。




どちらにしろ総合型フェスあんまり好きじゃないなと感じた。




難しい。自分が本人を目の前にすると割とすぐ冷めるっていうのは昔から分かっている。でも、だからと言って見に行きたいという感情を抑えられるわけでもない。こんな感情に至るのはわたしが捻くれてるからだってことは分かってるけど、心のどこかでヲタクでいる自分を卑下しているのも確か。難しい。好きなものを好きでいることは楽しいことのはずなのに、そんなわたしをいつも客観視して冷めた目で見ている自分もいるし、彼らをとりまくものを好きでいられるか試されている気もする。ここだろうな。結局どんなことでもそうだけど、好きなものを好きで居続けるためには、それをとりまく環境を受け入れられるかが大きく関わってくると思うのよ。




「好きな人たちを長く好きでいるためには、現場に行かない方がいい。だって、アイドルは現実のものになってしまうし、ヲタクたちを視界に入れることで恐怖感を植え付けられる。それでも行くの???」


そうやってしばらくずっと自問していくんだろうな。




今回自分でも驚いたのは、ハソを見たとき自分が泣きそうになったこと。彼だけはわたしが見ていた通りに見えたし、なんの絶望感もなかった。前も言ったように、心がじんわりと温かくなった。ますます自分が分からなくなった。一番のお目当てはATEEZだったはずなのにね。




とりあえず、日本でATEEZが単コンをやるなら初ステージは絶対に行く。それを見てからヲタクを続けるかどうか真剣に考えようと思う。2.3曲では物足りなかったしね。これからわたしの気持ちがどう動くか分からないけど。





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